つくば西スマートICが開通しました ~暮らしの利便性と安心を支える新たな交通拠点~

2025年3月23日、私たちつくば市の島名地区に、新たなスマートインターチェンジ「つくば西スマートIC」が開通いたしました。圏央道(首都圏中央連絡自動車道)に新たに設けられたこのICは、常総ICとつくば中央ICのちょうど中間に位置し、ETC専用で24時間利用が可能なスマートICとして整備されました。

この開通により、つくば市西部から圏央道へのアクセスが大きく改善されました。たとえば、これまでつくば中央ICまで約12分かかっていた地域からは、半分の約6分ほどで高速道路へアクセスできるようになると見込まれており、通勤・通学やお買い物、医療機関への移動、さらには物流の効率化にもつながることが期待されています。

このスマートICの整備は、地元の皆さまの長年にわたるご要望に応える形で進められたものです。2015年には、当時の石井啓一国土交通大臣によって事業化が決定され、その後、国・県・市が一体となって取り組み、2022年から本格的な工事が始まりました。

開通による恩恵は、利便性だけではありません。今回整備された場所は、内陸に位置しており、水害のリスクが比較的低いことから、災害時の避難経路や緊急物資の搬送ルートとしても重要な役割を果たすと考えられています。鬼怒川や小貝川の浸水リスクを抱える常総ICが利用できない場合でも、代替ルート(リダンダンシー)として機能し、地域の防災・減災力を高める交通インフラになるのです。

また、IC周辺の島名・福田坪地区や上河原崎・中西地区などの住宅地・工業団地からのアクセスも向上し、定住促進や企業立地の促進、さらには子育て世代の移住定着にも良い影響を与えると考えられます。つくばエクスプレスの万博記念公園駅からも約1kmと近接しており、今後、公共交通との連携による交通結節点としての発展も期待されています。

観光面では、年間200万人を超える来訪者がある筑波山エリアへの新たなアクセスルートとしての活用も見込まれています。市内中心部の混雑を避けた周遊観光ルートの形成が進めば、つくば市の魅力をより快適に感じていただける機会が広がることでしょう。

茨城県内におけるスマートICは、友部SA・水戸北・東海PA・石岡小美玉に続いて5カ所目となります。今回のつくば西スマートICの開通は、圏央道ネットワークの利便性をさらに高め、つくばを含む広域地域の暮らしと安心を支える大きな一歩です。

これからも、皆さまのお声に耳を傾けながら、地域の交通インフラの充実と、安心して暮らせる街づくりを進めてまいります。女性や子育て世代、高齢者の方々にもやさしいまちづくりを目指して、引き続き力を尽くしてまいります。