
8月26日、東京・ホテルルポール麹町において「全国の都道府県議会 女性議員研究交流大会」が開催され、私も参加してまいりました。会場には北海道から九州まで、全国から約130名の女性議員が参集し、さらにオンラインでも多くの方が参加されるという、まさに全国規模の集いとなりました。
冒頭には、福岡県議会議長である藏内勇夫会長のご挨拶、続いて石川県議会議長であり全国都道府県議会議長会男女共同参画委員会委員長の安居知世さんから、委員会のこれまでの取り組みについての報告がありました。その後、基調講演や鼎談へと進み、充実した学びの時間となりました。
基調講演は、野田聖子衆議院議員が務められました。野田議員は、人口減少や高齢社会の中で「女性が当事者として施策決定に関わることが不可欠である」と強調され、私たち地方議員の背中を強く押してくださいました。女性の視点が、これからの社会課題の解決に直結していることを、改めて胸に刻むことができました。
続いて行われた鼎談では、経済界・行政・学術界から第一線で活躍されている方々が登壇されました。三井住友銀行副頭取であり経団連のダイバーシティ推進部会長を務める工藤禎子さん、内閣府男女共同参画局長の岡田恵子さん、そして慶應義塾大学法学部の谷口尚子教授。三人それぞれのキャリアを通じた経験や、指導的地位に占める女性割合を増やすための課題と展望についての議論は、大変示唆に富むものでした。
しかし現実を見れば、全国の地方議会における女性議員の比率はまだ17.8%。都道府県議会に限れば14.6%とさらに低いのが現状です。そして茨城県議会では、2024年時点でわずか10%。人口の半分は女性であるにもかかわらず、この数字は決して十分とは言えません。さらに最近、首長選挙への立候補で1名減り、状況は一層厳しくなっています。
今回の大会では、全国の仲間の女性議員とも交流を深めることができ、大変有意義な時間となりました。女性議員同士が学び合い、励まし合うことは、議会の中で女性の声をより力強く届けていく大きな原動力になると確信しています。
茨城県議会でも、女性の視点を生かした政策提言をさらに積み重ね、人口減少・高齢社会・子育て支援・ジェンダー平等など、時代の課題に応える議会運営に取り組んでまいります。女性がもっと自然に、もっと多く、政治の場に関われる社会を目指して、これからも力を尽くしてまいります。