
2025年9月19日、つくば市国松にある旧筑波小学校跡地に、東日本初進出となる「ワンワールドインターナショナルスクール(OWIS)つくば校」が誕生しました。
19日に行われた開校記念式典は、かつての学び舎に再び子どもたちの声が戻ってきたことを祝う特別なひとときとなりました。会場には大井川和彦県知事、五十嵐立青つくば市長、地元区長、そして地域の皆さまが集まり、テープカットや校内見学を通じて、新しい学びの場の門出を共に喜び合いました。
旧筑波小学校は2018年に閉校し、約7500平方メートルの敷地は長らく静かに時を刻んでいました。しかし、茨城県が4年前から取り組んできたインターナショナルスクール誘致活動が実を結び、今回の開校へとつながりました。

運営を担うのは、OWISグループの日本法人「グローバル・インディアン・エデュケーション株式会社」。東京都江戸川区でインドのカリキュラムに基づくGIIS(グローバル・インディアン・インターナショナルスクール)を4校運営し、昨年は大阪市にOWIS大阪校を開校。つくば校は日本で2校目のOWISとして、東日本では初めてのキャンパスとなります。
OWISつくば校では、英語による探究型学習を中心に、国際バカロレア(IB)認定校となるための申請を進めています。開校時点では3歳から11歳までの41名が通い、日本、モンゴル、中国、インドなど国籍も多彩。今後は学年を順次拡大し、高校3年生相当まで約400名の受け入れを目指す計画です。少人数クラスの手厚い教育が特徴で、県外から通学する児童もいるため、周辺駅と学校を結ぶスクールバスも運行されています。
保護者の関心が高い学費についても触れておきたいと思います。大阪校では幼稚部が年間およそ150万円、小学部が160〜170万円ほどとされています。つくば校は開校キャンペーンもあり、初年度は登録料免除などの特典が適用され、幼稚部で約123万円、小学部で約147万円が目安です。
式典で大井川知事は「つくばは多様な教育ニーズが高い。今回の開校は地域の発展に大きく貢献する」と期待を寄せ、五十嵐市長も「子どもたちが戻り、地元も活気づく。市としてもサポートを続けたい」と語られました。地域の人々にとっても、再び子どもの声が響く学び舎が戻ったことは何よりの喜びです。
地域の学びの灯が再びともり、未来に向けた国際教育の扉が開いたつくば校。ここから羽ばたく子どもたちの成長を、地元の皆さまと共に温かく見守っていきたいと思います。