8050問題

「8050問題」という言葉をご存知でしょうか。

「80」代の親が「50」代の子どもの生活を支えるという問題です。
子が親を介護するのとは逆に、80代の親が引きこもっている50代の子どもの生活を支えているような状況のこと。

引きこもりという言葉は当初は若者の問題とされていましたが、当事者がだんだん高齢化して「子が50代、親が80代」となってきています。

平成30年に行われた内閣府「生活状況に関する調査」では、40歳から64歳のひきこもりは約61万人とされ、全国で約115万人のひきこもりがいると推計されています。
ひきこもりの要因はさまざまです。こころの病気がきっかけとなる場合もあれば、はっきりした理由がない場合も多いです。

つくば市では、令和2年度に「ひきこもり等に関する実態調査」を実施しました。
ひきこもり等に関する実態調査報告書 概要版

しかも、コロナによって引きこもりが加速しています。

  • 治療やカウンセリングがちゅうだんされてしまった
  • 就職してほしいという親の気持ちが、外に出るのは新型コロナが収束してからでいいと先延ばしになっている
  • 自粛生活が促され、引きこもっている本人が現状の生活を正当化するようになった
  • 本人から「新型コロナが怖い」と言われると、支援しにくい

コロナウイルスによる収入の低下により、家族の生活が苦しくなってしまったことでのご相談もいただいています。

山本みわは、平成27年4月に施工された「生活困窮者自立支援制度」に沿って、任意事業の推進を図ってきました。

現在つくば市でも、生活に困窮されている方が自立した生活を送れるよう、専門の窓口が設けられています。

また今年度より、「一時生活支援事業」として、住居のない生活困窮者に対し、短期宿泊支援を行うことになりました。

1人暮らしの困窮高齢者、DVなどによる避難女性など困難な状況をかかえ、なおかつ収入がたたれている場合、住まいを確保することが非常に難しくなってきます。

これからも、生活困窮者の自立支援について包括的な支援実現を進めてまいります!