2024年9月11日、茨城県議会一般質問が行われ、県議会公明党の山本美和議員(つくば市選出)が質問を行いました。
山本議員は、女性の起業が地域経済の活性化にとって重要な要素であることを強調。茨城県としても女性起業家同士のネットワーク構築や、伴走支援の強化を提案しました。
特に、フェムテック(女性の健康課題を解決する技術)分野における支援強化が、女性の活躍を促進する鍵となると強調しました。
県政の推進において、私は市町村の取組が重要であると考えます。県は広域的な視点から政策を策定しますが、実際に地域の実情を最も理解し、住民に直接サービスを提供するのは市町村です。市町村の取組が円滑に進むことで、県の政策も効果的に実行され、地域住民の生活向上に繋がります。特に、福祉や教育、地域経済の活性化など、住民に密接した分野では、市町村が果たす役割は大きく、県との連携が不可欠です。県政の成功には、市町村との協力が不可欠であり、その取組の強化こそが地域全体の発展に繋がると考えます。
女性起業家へのスタートアップ支援等について
現代社会において、女性の起業は経済の多様性を高め、地域社会の活性化に大きく寄与する重要な要素となっている中、女性起業家が直面する特有の課題も多く、その解決に向けた支援が求められています。
国においては、スタートアップの起業割合が少ない女性起業家を総合的に支援する目的で、2023年5月に「女性起業家支援パッケージ」を公表しており、ロールモデルの創出、女性起業家支援ネットワークの構築、マッチングの場の提供、金融支援などを具体的に推進しているほか、今年8月には、令和6年度「ユニコーン創出支援事業・女性アントレプレナーのための地域密着型支援事業」の公式サイトの公開やビジネスプラン発表会のエントリー受付が開始されるなど、女性起業家に対する総合的な支援が実施されております。
近年では、女性が多く活躍する分野として、フェムテックが注目を集めております。フェムテックとは、FemaleとTechnologyをかけあわせた造語で、女性特有の健康課題をテクノロジーの力で解決するための製品・サービスを指し、2025年には世界で5兆円規模の市場になると言われています。今年2月には「JAPANFEMTECHSUMMIT2024」というイベントが開催され多くの企業や専門家が集まるなど、フェムテックをはじめ、女性起業家が活躍できる裾野はこれからも広がっていくと感じております。
県においても、女性起業家の支援に向けた様々な施策が実施されていると承知しておりますが、専門家による伴走支援や成功事例の創出に向けた取組が必要であるほか、女性起業家同士のネットワーク構築も情報交換や相互支援を促進する上で非常に重要になります。
また、女性のためのアクセラレーションプログラムは、単なるビジネススキルの向上だけでなく、女性が自信を持って起業活動に取り組むための重要なステップとなります。地域社会全体で支援し合う環境を整えることで、持続可能な経済成長と多様性のある社会を実現することができるでしょう。東京都が実施している起業や経営者としての成長を目指す女性に対する支援プログラム「APTWomen」や、愛知県が実施している伴走支援プログラム「COMPASS」などがその例です。茨城県として、女性起業家を支援する取組を積極的に推進していくことが必要であると考えます。