山本みわら茨城県議会公明党は、水戸市内原町の「いばらき消防指令センター」を、視察調査しました。
「いばらき消防指令センター」は、平成28年6月の消防救急無線のデジタル化に併せ、茨城県内21消防本部(34市町)によるデジタル無線の共同整備及び県内20の消防本部(33市町)による消防指令業務の共同運用を行うことを目的に整備されました。
構成する市町村の「119」番通報を受信し、出動指令その他の消防指令業務を共同で行います。
指令業務を共同運用することにより、車両動態等の様々な情報が一元化・共有化されることとなり、より的確で迅速な消防・救急業務や関係機関等への情報提供が可能となりました。
また、個別の消防本部ではなかなか整備が困難な、聴覚や言語に障害がある方のための緊急通報システムや119番映像通報システム(Live119)など、先進的な災害情報システムの導入が可能となっています。
殊に、令和3年10月1日からスマートフォンでのLive119の試行運用を開始しました。音声のみの通報では伝えることの難しい傷病、火災や事故の状況を、消防と通報者様のスマートフォンを接続することにより、映像でリアルタイムに伝えることができます。さらに、人口呼吸やAEDの操作など、指令センターの専門家から直接画像を通して、バイスタンダーなどに指示やアドバイスを行うことが出来ます。
現在、日立、つくば、ひたちなか・東海広域、稲敷広域消防本部が「いばらき消防指令センター」に参加していません。今後、全県域を包括するシステム作りを進めていく方針です。
いばらき消防指令センター http://www.ibaraki-sirei.jp/