内水氾濫から1年、台風1号の接近を前に関係機関に対策強化を要請

令和6年台風1号の影響により、5月30日、31日には茨城県でも高波や強風、大雨に警戒が必要との報道がありました。山本美和議員は、昨年6月の取手市、龍ケ崎市、つくばみらい市、つくば市を襲った大雨被害を教訓に、県土木部を始め関係部署に対策の強化を要請しました。

昨年6月の台風2号および梅雨前線の影響による大雨で、茨城県取手市双葉地区では約560棟が浸水被害に見舞われました。双葉地区は、周囲を牛久沼や水田に囲まれた住宅街で、昨年の大雨では排水ポンプの能力を超える水量が集まり、マンホールなどから水があふれる内水氾濫が発生しました。この結果、床上浸水324棟、床下浸水240棟の被害が生じました。

取手市では、双葉地区に沿って流れる北側の農業用水路の壁を470メートル区間にわたってかさ上げし、南側の水路についても本年度以降にかさ上げを実施する予定です。
また、昨年の大雨では、双葉地区には避難指示が出されず、防災行政無線も流れませんでした。市は避難指示が出せるよう基準を改定し、災害発生時には迅速に対応できる体制を整えました。

一方県も、地盤沈下によって堤防が沈下した状況を把握し、応急対応のために大型土嚢を積み揚げています。水害の影響で工事が遅れていた八間堰水門の改修工事はやっと完了しました。
双葉団地内では、浸水の状況をいち早く感知するセンサーの実証実験も行われています。

ただ、ハード面での具体的な工事は進んで折らず、山本美和議員は一刻も早い工事進捗を訴えていきます。