子宮頸がんワクチンのキャッチアップ無料接種、来春3月まで延長。

HPVワクチンは、子宮頸がんの発症を防ぐ効果が高いことで知られています。しかし、過去には接種に関する副反応への懸念が広がり、接種率が著しく低下した時期がありました。その影響を受けた世代の女性、いわゆる「キャッチアップ世代」が無料接種の対象となります。
キャッチアップ接種は、今年度で終了予定でしたが、来春3月31日までに1回でも接種すれば、残りの回数分は令和8年3月31日まで無料になることが決まりました。

キャッチアップ接種では、原則として3回の接種が必要とされ、これを無料で受けることができます。ただし、無料期間が来年3月末までに接種を開始した場合に限られるため、該当する女性には早めの接種が望まれます。また、過去に接種を受けていない方や未完了の方が優先されます。

HPVワクチン接種は、個人の健康だけでなく、社会全体の健康水準向上にも寄与します。ワクチン接種率の向上により、将来的な子宮頸がんの発症率を大幅に減少させることが期待されています。
子宮頸がんは予防できるがんです。政府の施策を活用し、一人でも多くの方が適切な医療サービスを受けられるよう、周囲の方々にも情報を共有していただければと思います。