困難な問題を抱える子どもたちへの支援について意見交換

1月16日、山本美和議員は「居場所サポートクラブロベ」の森理事長と懇談し、困難な問題を抱える子どもたちへの支援の現状と課題について意見を交わしました。

現在、日本ではネグレクトや虐待、貧困、発達障害など、さまざまな要因が複雑に絡み合い、支援が必要な子どもたちが増えています。しかし、行政の支援が届かない「支援の狭間」にいる子どもたちも多く、彼らに適切なサポートを提供するための取り組みが求められています。
森理事長が代表を務める「居場所サポートクラブロベ」は、2011年に学童クラブからスタートしました。当時、公営の学童クラブの条件に合わず、預け先に困る家庭が多くあったことを受け、「無いなら創ろう」との想いで設立されたのが始まりです。東日本大震災の直後に「アフタースクール・ロベ」として活動を開始し、地域の母親たちと協力しながら、不安な日々を乗り越えてきました。
その後、時代の変化とともに、子どもたちが単に預けられるだけではなく、学びの場としても成長できる環境が必要だと考え、ロボット教室の運営を開始。また、家庭環境が厳しい子どもたちへの学習支援の必要性を痛感し、2016年には「Robeつくば学習会」を設立しました。
さらに、発達障害を抱える子どもたちの支援にも力を入れ、学習会に通う子どもたちの家庭環境や発達状況を踏まえ、「障がい者グループホーム セレサ」や「放課後等デイサービス セレサキッズ」などの支援事業も展開。地域の人々と協力しながら、「愛、調和、感謝の気持ちで助け合える居場所の創出」を理念に、安心して成長できる環境づくりを進めています。
森理事長は、「支援を提供する側のつもりで活動を続けてきましたが、地域の皆様の協力がなければここまで来ることはできませんでした。支援とは、一方的に与えるものではなく、共に支え合うものだと強く実感しています」と話します。

現在、日本社会では格差が拡大し、富裕層と低所得層の二極化が進んでいます。このままの状況が続けば、未来を担う子どもたちに希望を託すことが難しくなります。だからこそ、地域社会が一丸となり、子どもたちが夢や希望を持てる環境を整え、彼らが挑戦し、失敗を学びに変えながら成長できる社会を目指さなければなりません。
山本美和議員は、「私たち大人ができることは、子どもたちに安心して挑戦できる環境を整えることです。行政としても、支援が必要な子どもたちが適切なサポートを受けられるよう、政策を強化していきます」と述べ、引き続き支援活動に関わる団体と連携しながら、社会全体で子どもたちを支えていく決意を示しました。
今後も、地域の皆様と協力しながら、「助け合える居場所づくり」を進め、誰もが安心して暮らせる社会を目指していきます。